出庫は物流のミスを減らし、生産性を高める大切な作業です。
ここでは、出庫の内容や作業効率を上げる方法について解説します。
物流業務における出庫とは、どんな業務を指すのでしょうか。
出庫の意味や出荷との違い、みなし出庫についてご紹介します。
出庫とは、商品や荷物を倉庫内から外に出す作業を意味します。
具体的な作業としては、ピッキング、仕分け、検品、組み立て、梱包、伝票貼り、確認報告などがあります。
出庫は単に商品を倉庫から出す作業を意味しますが、出荷は商品を出して売り上げ計上処理をし、運搬するまでの一連の商流を含めます。
そのため、出荷の作業内に出庫が含まれていると考えるといいでしょう。
みなし出庫とは「使ったとみなして」処理する簡易的な方法で、出庫伝票を使わずに実務報告に基づいて記録し
ます。
ある製品を組み立てるために多くの部品を使う工場などでは、リアルタイムで実際の在庫を入力・追跡して数千単位の在庫管理を正確に行うのが難しいため、簡易なみなし出庫で手間を省いて効率化するケースがあります。
出庫管理で起きやすいミスには注意が必要です。
まず、商品がスムーズにピッキングできないと出庫に遅れが生じるので、ピッキングがしやすい状態にできるよう注意しなければいけません。
あちこちに同じ商品を分散して保管していたり、取りにくい場所に保管していたり、きちんとロケーション管理せず煩雑に保管していたりすると、ピッキングに時間がかかる、違った商品をピッキングしてしまうなどのリスクがあります。
また、ピッキングした後の検品や梱包作業を怠ると、出庫してお客様のもとに届いてから不良品だと発覚したり、梱包の乱れがクレームにつながったりしかねません。
出庫の一連の作業を正確に行えるよう、出庫管理のプロセスや人員を見直すことが、サービスの品質を維持するためには需要です。
それでは、どんなことをすれば出庫効率を上げ、商品をスピーディーに配達できるのでしょうか。
出庫を効率化するポイントを3つ紹介します。
出庫におけるトラブルの大半は人為的ミスで、特にピッキングのミスが多くみられます。
ピッキングのミスは、間違った商品・個数をピッキングしてしまうもので、在庫管理がきちんとできていれば正しい商品を正しい個数ピッキングしやすくなります。
倉庫内を整理整頓し、よく出庫する商品は取りやすい場所に置いたり、類似商品をパーテーションで区切って管理したりしてスムーズにピッキングできる環境を作りましょう。
ピッキングのミスを下げるにはロケーション管理が有効です。
ロケーション管理をすれば「どの商品がどこに何個あるか」がわかるので新人からベテランまでスムーズにピッキングでき、作業スタッフの熟練度に関わらず作業効率が上がります。
結果的にミスが減り、スピーディーに出庫、配送へとつなげられるでしょう。
ある程度予算があれば、システムを導入するのもトラブルを未然に防ぎ、出庫を効率化するひとつの方法です。
出庫の際、間違った伝票を貼ってしまうミスもよく起きますが、自動で伝票を作成するシステムを活用すれば、こうした人為的なミスを減らすことができます。
商品をお届けするまでのフローをシステムでデータ管理し、徹底的にミスを排除すれば出庫を効率化できるでし
ょう。
出庫をスムーズに行うことで、物流トラブルを防いでお客様のもとへ商品をスピーディーに送り届けられるようになります。
今回ご紹介した内容を参考に、出庫作業を効率化して物流業務のスピードと質を高めましょう。
注文、決済状況、在庫引当の確認をし、倉庫へ出荷の指示を出します。
問い合わせ、返品交換、クレームの対応等の電話での顧客対応します。
卸会社やメーカーから、トラックまたはコンテナで入って来る商品を受付し、その後、数量が正しいかチェックします。
商品を任意のロケーションに収めて、WMSに登録します。
注文があったら取り出せるように、所定のロケーションに商品を置きます。
注文が入ったら、保管された商品を、注文数分取り出します。
出庫された商品の数量が注文数とあっているか確認をし、所定の箱に梱包し、配送送り状を貼付します。
梱包された商品を配送方面別に仕分けし、配送会社へ引き渡しを行います。
何らかの理由で一度出荷した商品が倉庫に戻ってきて、それを受付け、場合によっては内容の確認を行い、荷主に報告します。
一度決済が完了した注文が、キャンセルまたは返品となり、その金額を消費者にお返しします。